新しい環境で頑張る子どもたち
4月、桜が咲く季節に、たくさんの新一年生が学童保育にやってきてくれました。小学校生活に先んじて始まった寺尾学童での毎日は、子どもたちにとってまさに「はじめて」の連続です。
新しい友達、新しい先生、初めての場所やルール…。大人が想像する以上に、子どもたちはたくさんの刺激と緊張の中で過ごしています。
この時期の子どもたちは、慣れない環境に戸惑いながらも、少しずつ自分の居場所を見つけようと頑張っています。帰宅後にぐったりしてしまったり、学童で涙を見せる子もいれば、なかなか友達の輪に入れず一人で過ごす子もいます。それでも、毎日少しずつ「できた」「楽しかった」が増えていくのが、この1ヶ月目の大きな特徴です。

安心して過ごせる学童を目指して ― 指導員のまなざし
私たち指導員は、子どもたちが安心して学童で過ごせるよう、日々さまざまな工夫をしています。新一年生のこの時期は特に、次のような点に注意しながら子どもたちを見守っています。
1. 子どもの「今の気持ち」を大切に
初めての環境で緊張している子どもたちの様子をよく観察し、一人ひとりの性格や状況、家庭環境などを把握するよう努めています。
「今日はどんな気持ちで来てくれたかな?」と心の中で問いかけながら、そっと寄り添うことを大切にしています。
2. ゆっくり、焦らず、見守る姿勢
すぐに友達ができなくても、遊びに積極的でなくても大丈夫。子どもたちのペースを尊重し、無理強いせず、そばで見守ることを心がけています。
3. 安心できる雰囲気づくり
「おかえり」「今日も来てくれてうれしいよ」など、温かい声かけや笑顔で迎え入れることを大切にしています。
泣いてしまう子や不安そうな子には、「大丈夫だよ、ここで一緒にいようね」と寄り添い、無理に明るくさせようとはしません。
4. ルールや生活の流れを丁寧に伝える
学童のルールや使い方は、初めての子どもたちには分かりづらいもの。何度も繰り返し、わかりやすく説明し、上級生の力も借りながら少しずつ覚えていけるようサポートしています。
5. 保護者との連携を大切に
学童での様子や困りごと、逆に家庭での様子も保護者の方と共有し、安心して預けていただけるよう心がけています。
学童での日々 ― 子どもたちの成長の物語
ここで、実際の学童でのエピソードをご紹介します。

・毎日泣いてしまうRちゃん
引っ込み思案なRちゃんは、毎日お母さんと離れるときに涙がこぼれてしまいます。入所日から数日経ったその日も、玄関で泣きながら立ち尽くしていました。
指導員が「Rちゃん、おはよう。もしもまだ室内に入りたくないなら、ここにいようか〜」と声をかけ、Rちゃんと玄関前に座る指導員。
昨日の遊んでいる様子から、Rちゃんがぬり絵をしていたことから、その話をしているうちに涙も止まり、一緒にぬり絵をやろう! と室内に入ることができました。
お母さんに連絡帳にて様子を伝えると、「少しずつ慣れてきているんですね」と安心されていました。

・一人で過ごすことが多いTくん
大勢でトランプをしていました。そこによく一人で本を読んでいるT君を誘ってみました。すると、「本を読みたいからやらない」という返事。「友達と遊びたくないのかなぁ…?」と少し気になりましたが、無理強いせず、Tくんのペースで好きなことを一緒に楽しむことから始めました。
ある日、恐竜好きのT君、知っている恐竜のページを見せてくれながら、いろいろ教えてくれました。
その後、恐竜が好きな上級生と自然に話がはずみ、少しずつ友達の輪が広がっていきました。

・上級生が新一年生をサポート
帰宅時、方面別コースに分かれて集団で帰宅する子どもたち。上級生の子たちが新一年生を気にかけます。
上級生のYちゃんが新一年生のSちゃんの手をつなぎ出発。「今日は何をして遊んだの?」と何気ない会話で新一年生が打ち解けるよう、思いやる声かけで場の空気を和ませます。
ふと、急に道路の反対側にある自動販売機が気になり道路を渡ろうとするSちゃん。すぐにYちゃんが声をかけます。「あまり車が来ない道だけど、渡る時はきちんと左右を確認しないとあぶないよ」。そして一緒に右、左を確認し、見たがっている自動販売機を一緒に見て、どのジュースが飲みたいか、など楽しく会話していました。
異年齢の交流を通じて、子どもたちが互いを思いやり、助け合い、成長していく姿が見られうれしく思いました。
新一年生の春は、不安や緊張が多い時期ですが、学童保育では子どもたち一人ひとりの気持ちに寄り添い、安心して過ごせる居場所づくりに取り組んでいます。
これからも保護者・時に学校の先生・地域の皆さまと手を取り合い、子どもたちの成長を支援し温かく見守っていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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